本年もよろしくお願いいたします。
新年に当たり、今年注目の医療ビジネスモデル
について、しばらく連載したいと思います。
１回目の今日はCBDです。
CBDを治療に取り入れておられるドクターも少
なくないかと思いますが、今年CBD規制はどう
なるのか？説明しましょう。
こういうことです。
1.もともと、これから始まる通常国会で大麻
取締法が改正される予定でした。
つまり、現在は、大麻取締法では茎・種由
来のみOKとする部位規制を実施し、他方で、
麻薬取締法がTHC含有を規制するという二重
規制になっています。
しかし、後者１本でよいのではないかとい
う意見が強くなり、大麻取締法を改正して
部位規制を撤廃する予定でした。
そして、それに合わせて、現在法律上の位置
づけが明確でないCBDに関し、食品成分なの
か医薬品成分なのか明確にしようという方向
性でした。
2.ところが、官邸の方から、今年は７月に参院
選があるので、会期延長は絶対にやらない、
ついては、厚労省は提出法案を絞れ、という
お達しが出て、厚労省は、通常国会に大麻取
締法改正案を提出することを断念しました。
3.それに引きずられCBDの位置づけ問題も先伸
ばしになりそうです。
ということは、位置づけがはっきりしない
ままCBDが食品として使われ続けるという現状
が続くことになります。
4.クリニック側からすると、CBD＝医薬品成分
という位置づけが示されると、食品・サプリ
屋さんがCBDを扱えなくなるので、有利なの
ですが、その決着はまだ先、ということにな
りそうです。
■いかがでしたか？