業者主導型オンライン診療の6回目。
今日は、お金の移動です。
前回はお金の管理でしたが、次のステップが、
背後の企業へのお金の移動です。
これは、MS法人方式と一般社団方式で多少違い
ます。
まず、一般社団方式の場合。
社団を設立する段階で何らかの形で背後の企業
の姿が見えます。
ギャラのみPの場合はPの社長が代表理事という
大胆なやり方でしたが、そこまでいかなくても、
理事や社団の社員(オリジナルメンバー)とし
て、往々にして、背後の企業の関係者が現れま
す。
なので、社団と背後の企業がどういう関係なの
かの説明を保健所に求められることがあります。
医療機関は営利行為をしてはならない法制です
ので、営利企業である背後の企業がスポンサー
だという説明は通りません。
社団と背後の企業で共同研究を行い、その成果
を社団はクリニックにフィードバックし、背後
の企業はそのビジネスに反映させる、というロ
ジックが法制に適うように思います。
そうすると、クリニックの売上(診療報酬)は
社団に入り、共同研究に対する情報提供費や管
理費として、売上が社団から背後の企業に移動
するといった感じになります。
次に、MS法人の場合。
通常MS法人は表に出ず、保健所に関係の説明が
求められることもありません。
広告活動の費用や人材派遣の費用として、売上
が社団から背後の企業に移動するといった感じ
になります