収益構造 / 幹細胞・上清液(1)

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幹細胞を用いた治療・幹細胞を培養する過程
で得られた上清液を用いた治療が拡大して来
ています。

今回からこれらの治療についてビジネスの角
度から分析してみたいと思います。

1回目の今日は収益構造です。

ご存知のように再生医療は「再生医療等委員
会」を通さないと実行できません。

ここの規制はとても厳しく、委員会の許可な
しに再生医療を行うと刑事事件にもなります
(>事例)。

YDCグループには、この「再生医療等委員会」
があります。

その委員会に出て来る案件を見ていると、最
近多いのが「脂肪幹細胞」を用いた「疼痛治
療」です。

おなかなどの脂肪を吸引→「幹細胞」を抽出
→培養して数百~数千倍に増やす→点滴など
で戻す、といったフローが一般です。

この治療を1回200万、通常3回、よって600万
という価格で実施しています。

まだ参入もそこまで多くないので値崩れはし
ていません。

この治療のビジネス的メリットはこうです。


1)ドクターからの手離れがよい。「培養」は
 通常外注します。セルバンク、セルソース、
 紅参バイオといったところが人気です。

 戻って来た「幹細胞」は「点滴」で体内に
 入れるのが一般ですが、ここは看護師でで
 きます。

2)利益率が高い。200万を対価とすると、ざっ
 と半分は利益です。

3)効果が高い。「疼痛」には実感があります。

ただ、1回200万、3回で600万払う顧客を見つ
けるのは大変です。

そこで、上清液をフロントエンドにします。

上清液を治療に用いるのは全く自由です。

現在のマーケットプライスは1回の注射で3~
5万です。

これなら顧客を見つけるのは難しくありませ
ん。

しかもそれなりの体感があります。

そこで、上清液で体感してもらって、バック
エンドとして幹細胞を勧める。

こういうビジネスモデルになります。

幹細胞の案件を月に1回獲得すると、月に100
万、年に1200万の利益が得られます。

年商1億規模のクリニックにとっては、重要
な収益源となります。

YDCグループでは、ビジネスサポートも含め
て上清液をクリニックに卸すことが可能です。