こんにちは。YDCのミッシーです。
L488 健康経営サプリ ラフマリラックス
「本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来
イソクエルシトリンが含まれます。ラフマ由来
ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンに
は、日常生活でストレスを感じている方の一時
的な精神的ストレスの軽減に役立つことが報告
されています。」
届出者は常磐植物化学研究所社で、SRの作成
も同社が行っています。ラフマ由来ヒペロシド、
ラフマ由来イソクエルシトリンは、同社が原料
メーカーとなって以前から展開している機能性
関与成分ですが、調べてみるとそのほとんどが
睡眠の質の機能性に関するもので、ストレス軽
減はあまり多くないことに気が付きます。スト
レス軽減を含んだ事例には次のようなものがあ
ります。
K396 N wellness Calm Sl
eep Powder(エヌウェルネスカーム
スリープパウダー)a
「本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来
イソクエルシトリンと米由来グルコシルセラミ
ドが含まれます。ラフマ由来ヒペロシド、ラフ
マ由来イソクエルシトリンには、睡眠の質(眠
りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向
上に役立つ機能、日常生活における一時的な精
神的ストレスをやわらげる機能、日中の眠気を
やわらげる機能、月経周期が正常な健常成人女
性の月経前の一時的な晴れない気分の改善に役
立つことが報告されています。米由来グルコシ
ルセラミドには、肌の潤いを逃しにくくする機
能があることが報告されています。」
面白いことに、睡眠の質のSRは常磐植物化学研
究所社の作成ですが、ストレスを和らげる機能
のSRについては、東洋新薬社の作成となってい
ます。このK396と同じタイプの事例はいくつか
あり、いずれの場合も、SRは東洋新薬社です。
そんな中で、今回のL488は常磐植物化学研究所
社のストレス軽減のSRという位置付けになるわ
けです。
L488の採用研究は(1)White2025、(2)藤木
2022の2件です。対してK396などの東洋新薬
社のSRでは、(1)藤木2022、(2)
Nakata2018の2件となっています。SRの作成時
期の違いでWhite2025は採用されていないと考
えられます。
一方でL488の除外文献リストをみると、
Nakata2018は「PICOに合致しないため」という
理由で除外されています。ただ、具体的に何が
合致していないのかは記載されていません。こ
の点は、検討の過程を明確にするという
PRISMA2020の方針から考えても、ちょっと残念
なところです。
Nakata2018が除外された理由について推測して
みると、次のようなことかもしれません。
White2025は6週間摂取、藤木2022は4週間摂
取であるのに対し、Nakata2018は8日間摂取で、
しかもストレスの評価は内田クレペリン検査に
よる作業負荷時のアンケートであり、負荷に対
する一時的な反応を見たものとなっています。
White2025と藤木2022は日常的なストレスを評
価したものといえますが、Nakata2018は日常生
活全般というより、作業負荷下という限定され
た場面でのストレスに寄っていると思われます。
このため、表示しようとする機能性の文言とは
ミスマッチな感があります。
一方、新たに採用されたWhite2025は、日本人
ではないという問題はありますが、サンプルサ
イズ370名という試験。Nakata2018が18名とい
う極めて小規模な試験であったことと対比的で
す。
総じて見ると、K396と比較してL488の方がエビ
デンスの選択という面では優れていますが、
「PICOに合致しないため」のように理由を明確
にしていない点がもったいないところです。
Nakata2018は常磐植物化学社自身が資金を出し
た試験であり、それを自社のSRで除外している
わけですから、除外の理由を具体的に示してお
けば、恣意的な選択ではないことをはっきり示
せたと思います。
それでは、またメールしますね。