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教えて薬事法

景表法

定期コース引き上げのための「クーポンプレゼント」はどこまで許される?

通常価格1万円の美容液を通販しています。
初回1,000円で、定期に申し込めば、2回目以降は8,000円です。
ここの引き上げ率を上げたいので、2回目の購入に使える3,000円のクーポン券を初回購入者にプレゼントしようと考えています。
これはOKですか?

掲載日:2019/9/4
企業名:(非公開)

1.微妙です。

2.「プレゼント」とは言っても2回目の定期購入が値引きされるという話なので、景品の問題ではなく、値引きの問題です。
値引きに関しては、公取ガイドラインp3の“「正常な商慣習に照らして値引と認められる経済上の利益」について”(薬事法ルール集12.F >>>https://www.yakujihou.com/content/pdf/12-F.pdf)がバイブルで、OKのパターンを3つ挙げています。

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ア 取引通念上妥当と認められる基準に従い、取引の相手方に対し、支払うべき対価を減額すること(複数回の取引を条件として対価を減額する場合を含む。)(例 「×個以上買う方には、○○円引き」、「背広を買う方には、その場でコート○○%引き」、「×××円お買上げごとに、次回の買物で○○円の割引」、「×回御利用していただいたら、次回○○円割引」)。

イ 取引通念上妥当と認められる基準に従い、取引の相手方に対し、支払った代金について割戻しをすること(複数回の取引を条件として割り戻す場合を含む。)(例「レシート合計金額の○%割戻し」、「商品シール○枚ためて送付すれば○○円キャッシュ
バック」)。

ウ 取引通念上妥当と認められる基準に従い、ある商品又は役務の購入者に対し、同じ対価で、それと同一の商品又は役務を付加して提供すること(実質的に同一の商品又は役務を付加して提供する場合及び複数回の取引を条件として付加して提供する場合を含む(例 「CD三枚買ったらもう一枚進呈」、「背広一着買ったらスペアズボン無料」、「コーヒー五回飲んだらコーヒー一杯無料券をサービス」、「クリーニングスタンプ○○個でワイシャツ一枚分をサービス」、「当社便○○マイル搭乗の方に××行航空券進呈」)。)。ただし、「コーヒー○回飲んだらジュース一杯無料券をサービス」、「ハンバーガーを買ったらフライドポテト無料」等の場合は実質的な同一商品又は役務の付加には当たらない。
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3.本件に関係するのはアです。
これからすると、本件の定期に縛りがあるのであれば、8,000円のものを何回か買うことになるので、OKと思います。

4.問題は、本件の定期に縛りがない場合です。
この場合は、通常価格1万円の美容液がまず1回目1,000円で買えて、2回目は5,000円で買えることになります。
これが「取引通念上妥当」と言えるか?です。
私はギリギリという感じがします。

5.消費者庁に確認したところ、明確な答えはありませんでしたが、ニュアンス的には私と同じでした。
なので、実務上は、あまり大々的にはやらない方がよい、というところかと思います。