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健康食品・化粧品で「大学発」という広告表現はOK?

●●大学の卒業生が開発したサプリ・コスメがあります。
これを、「●●大学発サプリ」「●●大学発コスメ」とうたってプロモーションしたいのですが、可能でしょうか?

掲載日:2018/6/7
企業名:(非公開)

1.3つ、法的論点があります。
商標、不競法、景表法です。


2.商標
ざっくり言うと、商標の侵害は、利用側がそのワードを商品名として用いる場合に問題となります。
●●大学発はこのワードを商品名として用いるのではなくキャッチフレーズとして用いるという事例と思われますので、そうなると、商標侵害の問題はありません。


3.不競法
利用側が商品名として使っていなくても不競法、すなわち、不正競争防止法の問題は生じます。

問題は二つです。

第一は著名表示冒用行為です。

著名表示とは誰でも知っている名称です。
「青山学院」はこれに当たるとした判例があるので、大学名は原則これに当たると考えてよいでしょう。
この類型は、こういう誰でも知っているブランドの価値に(1)ただ乗りしているとか、(2)その価値を低めているというときに認められます((2)の例として、ラブホテルにシャネルという名前を付けた事件があります)。
●●大学発サプリ・コスメはそのサプリやコスメがよほど変なものでない限り(2)にはならないでしょう。
問題は(1)ですが、これは次の論点と同じに考えてよいと思います。

その2番目の論点は混同惹起行為です。

これはその名の通りで、混同を生じさせている場合です。
つまり、「●●大学発サプリ・コスメ」と表現することにより、この商品やビジネスの主体が●●大学と誤解させる、ということです。
誤解するかどうかは消費者の認識の問題なので、この問題の考え方は景表法と同じでよいでしょう。
つまり、本件は、「●●大学の卒業生が開発した」ということが事実なので、その事実を消費者が正しく認識できるような表示をすることが必要です。
この点は、昨年7月の「打消し表示に関する実態調査報告書」そして今月の「スマートフォンにおける打消し表示に関する実態調査報告書 」の考え方からすると、
「●●大学発」の直下に注を付け、見にくくない形式で、「●●大学の卒業生が開発」と明確に示すべきです。
これによって、混同は防止できるので、「混同惹起行為にならないか?」という問題はクリアーできますし、「著名表示冒用行為にならないか、特にただ乗りにならないか?」 という問題も、「●●大学の卒業生が開発」ということが明確に認識されるのであれば、それ以上でもそれ以下でもないことがわかり事実に見合った訴求効果になるので、ただ乗りとも言えないでしょう。


4.景表法
景表法の考え方は3で述べたとおりです。
注記が適切ならば、景表法違反にはなりませんので、注記がポイントです。