薬事法のお悩みを解決いたします。

03-6274-8781 お問い合わせ・資料請求はこちら 会員登録はこちら

教えて薬事法

健康食品

健康食品で「流動食」を販売するのはOK?

高齢者で、食べ物が詰まりやすい人向けに、流動食を販売しようと考えています。医師の推薦も付けようと思っています。何か注意すべきことがありますか?

掲載日:2017/7/18
企業名:(非公開)

1.流動食に関する規制としては、一般的な規制として薬事法・景表法がある他、特別用途食品として病者用食品、えん下困難者用食品の規制があります。病者用食品やえん下困難者用食品の領域を侵犯すると、これらを定めている健増法違反になります。
これについては、平成28年4月1日施行の指導要領があります。

薬事法ルール集3-X
  >>> https://www.yakujihou.com/content/pdf/3-X.pdf

2.まず、病者用食品ですが、指導要領には、

「医学的、栄養学的見地から見て特別の栄養学的配慮を必要とする病者に適当な食品」
 
と定義されています。
この定義を見ると、「低アレルゲン食品」など栄養に寄った表現がNGになりそう
―逆に言えば、「病人でも食べやすい」などは無関係となりそう― ですが、
NG例として、「単に病者に適する旨を表示するもの」「病者用」が上がっていますので、「病人でも食べやすい」という表現はNGです。
「病院で使われています」も厳しく見ればアウトです。
医師の推薦があるから病人用がイメージされるということにはならないので医師の推薦はOKです。

3.次に、えん下困難者用食品ですが、指導要領には、「(1)えん下を容易ならしめ、かつ、(2)誤えん及び窒息を防ぐことを目的とするもの」と定義されています。
流動食はえん下困難者用食品とオーバーラップするので、この定義にひっかからないようにすることがポイントです。

流動食は
要件(1)=えん下を容易にならしめには該当するので、
要件(2)=誤えん及び窒息を防ぐがポイント、
さらに言うと、誤えん「及び」窒息となっていますので、両方言わないことが肝ということになります。

例を考えてみましょう。

(A)食べやすい流動食ですから、食の細い高齢者でも大丈夫です。
(B)食べやすい流動食ですから、食が細く喉に詰まりやすい高齢者でも大丈夫です。
(C)食べやすい流動食ですから、食が細く喉に詰まりやすく息が乱れやすい高齢者でも大丈夫です。

(A)問題なくセーフ。
(C)は明らかにNG。  
(B)は論理的には「窒息」を言っていないのでセーフですが、
「喉に詰まりやすい」から暗示させると言われるリスクがあるので念のため避けた方がよいでしょう。