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『東京高裁は虚偽の発表をしたとして名誉毀損で賠償を求めていた現代書林の控訴審判決で神奈川県に賠償命令』

【2015.11.19】

『東京高裁は虚偽の発表をしたとして名誉毀損で賠償を求めていた現代書林の控訴審判決で神奈川県に賠償命令』

 

東京高裁は18日、薬事法違反に問われて無罪が確定した東京都の出版社「現代書林」と同社の元社長らが、逮捕時に神奈川県警に虚偽の発表をされたとして名誉毀損で、神奈川県に770万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、請求を棄却した1審・東京地裁判決を取り消し、県に計176万円の賠償を命じたとのことです。山田俊雄裁判長は「捜査資料が足りないまま漫然と逮捕の記者発表をし、違法」と指摘したとのことです。

 

現代書林は2002年、健康食品会社が扱う錠剤を「がんに効く」とする医師や体験者19人の発言を集めた書籍を出版したが、神奈川県警は11年10月、薬事法が禁じる未承認医薬品の広告に当たるとして元社長らを逮捕したとのことです。横浜地裁は13年5月、錠剤が医薬品に当たるか疑問として元社長らを無罪としたとのことです。

 

判決によると、県警は逮捕時の記者発表で「現代書林は医師らに取材しておらず、書籍の内容はほとんど虚偽」と説明し、新聞各紙が報じ、1審は「取材を受けていない」とする医師らの証言から発表を真実と認定したとのことです。これに対し、高裁は一部の医師が現代書林から取材の謝礼を受け取っていた点などから「取材はしていた。捜査資料は4人分しかなく、発表は真実とは信用できない」と判断したとのことです。

 

※2013年5月10日のニュースも参照してください。

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