14.関与成分の性質と届出表示

A.生きて腸まで届く

1.これまでの事例

関与成分が生きて腸まで届く

⇒ビフィズス菌BB-12で受理
 有胞子乳酸菌
 ⇒但、不統一&不明瞭

ex.C162
本品にはビフィズス菌BB-12(B.lactis)が含まれます。ビフィズス菌BB-12(B.lactis)は、生きて腸まで届くことで腸内環境を改善し、便通を改善する機能があることが報告されています。
ex.E797
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)と生きて腸まで届く有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)とフラクトオリゴ糖が含まれます。本品は、腸内フローラにおけるビフィズス菌(善玉菌)率を増やし、腸内環境を改善するとともに、お通じを改善する機能があります。お腹の調子を整えたい方におすすめです。

2. 消費者庁の考え

1)「生きて腸まで届く」が機能性との関係で特別の意味がない

➀届出表示:「生きて腸まで届く〇〇」が正しい ⇒ C162 ×、E797〇
➁エビデンスは必要だがVitroでよい

2)特別な意味がある

➀届出表示:「○○が生きて腸まで届くので・・・」が正しい
➁位置づけとしては作用機序
➂様式Ⅶに書く。届出表示に入れるのならヒト試験必要

3.他に可能なもの

3-1.抗酸化

抗酸化力のあるアスタキサンチン

ex.G361
関与成分⇒抗酸化力がある⇒肌の保湿という
ロジックで実は作用機序と言うのであれば2、2)になる。

3-2.腸溶加工

ex.F570
ラクトフェリンは腸溶加工していないと機能性が発揮しない ⇒2、2)になる。