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『セルナーゼ事件で販売者・メーカー・卸、逮捕』

【2011.11.15】
東京都渋谷区広尾の通信販売会社「H・A・L」の社長、八重田敏文容疑者(27)ら計7人は薬事法上、未承認薬と扱われる「セルナーゼ」(そもそもはダイエットサプリ)や「蟻力神(イーリーシン)」を売ったとして去る9月29日に警視庁生活環境課に薬事法違反(医薬品の無許可販売)などの疑いで逮捕されました。
八重田容疑者らは「セルナーゼが何でできているのかも知らなかった。売り上げを伸ばすためにやった」などと容疑を認めているそうです。
八重田容疑者らは今年3月2日から5月9日頃、ネット(楽天やAmazonも含む)のホームページで、セルナーゼや蟻力神(イーリーシン)について血管拡張、老廃物排出機能あり、ED治療などと効能を示し、男女計7人に計約3万4千円で売ったなどとされています。
9月20日から27日はICPO(国際刑事警察機構)などが主催するネットでの未承認薬の広告、販売を取り締まる世界的なキャンペーン期間で日本も参加、警視庁はこのキャンペーンに乗るかたちで今回の事件を立件したものと思われます。
その後11月9日、東京都小平市回田町、健康食品製造会社「シーバイオ研究所」専務の坪田康志が薬事法違反(医薬品の無許可製造)の疑いで警視庁生活環境課に逮捕され、また同法違反(無許可販売)の疑いで千葉県柏市松ヶ崎の健康食品通販会社「ケーズ」役員、浜西圭介(31)ら2人が逮捕されました。
坪田容疑者は昨年7月6日から9月14日頃、セルナーゼを計5,885箱を製造したとされています。
浜西容疑者らは坪田容疑者からセルナーゼを買い取り、渋谷区の通販会社「H・A・L」に売った疑いが持たれています。
つまり、「シーバイオ研究所」がメーカー、「ケーズ」が卸、「H・A・L」が販売会社という構造で、この3社が数珠つなぎに逮捕されたことになります。
メーカーや卸が薬事法違反で逮捕されることは珍しいことですが、坪田容疑者が「セルナーゼ」を商品化する際に「ケーズ」社に企画書を提出していたことなどから、医薬品的な効能を謳って販売されることを認識していたとみられることがポイントとなったと思われます。

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